荘輔が顔を寄せて来て小声に言う。「遅れたらだめだよ。 僕が道に降りたと同時に連中は起動する。 上るのに手間取ってたら、その間にも連中は迫(せま)ってくるんだ」 「――ああ、わかってる」 知らず言葉が尻すぼみになる。 希一はさきほど弟に言い捨てた台…
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