NIWAKAな綴り士

危険なモノ 奇妙なモノ そういったことに共感し思いついたことを綴ります

シカバネ

 初めまして、如月了一(きさらぎ りょういち)と申します。

 以後、どうかお見知りおきを……。

 

 ゾンビの歴史は古く、

 ヴードゥー教の刑罰やコンゴの神の名前『ンザンビ』に由来するらしく

 

 1932年のアメリカの『ホワイトゾンビ 恐怖城』がゾンビ映画の始まりであり、

 1968年、ジョージ・A・ロメロ監督による

 

 『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』によって

 

  集団で人間を食い荒らす怪物へと変化をとげました。

 

 現代では映画にとどまらず、ゲーム、書籍でもゾンビは描かれおり、

 

 ついには、

 

 かの有名な猟奇的にして怪奇な事件『マイアミゾンビ』が世界を震撼させました。

 

 その事件の他にも、

 

 この地球上では近年ゾンビ的な行動を起こす人々が増えているようです。

 

 いつなんどき、今までフィクションだと思っていた

 

 ゾンビの大量発生が起こるかを懸念した

 

 

 アメリカの国防総省は本気で防衛プランをねっています。

 

 

 これはそんな食い意地の張った生ける屍たち

 日本を舞台に 跳梁跋扈 し始めたらどうなるかと言ったお話です。

     (ちょうりょうばっこ:悪人などが好き放題に振舞うこと)

 

 世界観の説明をします。

 

 日本列島でゾンビアウトブレイクが発生します。

 (間違えましたアウトブレイクは局所的な感染拡大でした。

  例えるなら一つの街、大きくても県外にはでない感染のことです)

 

 僕が描きたいのはパンデミックで、世界レベルの感染流行なのです。

 

 大阪在住の兄弟二人がどう生き抜いていくかを綴っていきます。

 大阪が舞台なのは私が在住者だからです。

 なので、よりリアルに表現できるかと思います。

 不定期更新です。

 よろしくお願いします。  ^ω^;ゞ

 

 この物語はフィクションです。お楽しみの際は精神面での用法用量を正しく見極めてお楽しみ下さいwwww。

 

 

  プロローグ

 

 一年と三ヶ月と十四日前、本当の僕は死んでいることが分かった。

 本当の産まれた価値を失って、本当の生きる意味をなくしたその日のことを考えなかった日は一日たりともない。

 布団に横たわった二つの死体を思い出すのは決まって夕暮れ時。二人が自分の身体を死体に変えていったのは血みたいな紅く染まった部屋の中だった。

 僕は二人の死体を眺めながら夜を明かし、翌日の昼頃に兄貴が見付けてくれた。

 そんなことを思い出しながら、ぼんやりと眺めていたパソコンの画面に焦点が戻る。部屋の壁を見ると紅く染まっていた。

「夕方か……」

 そうだ、死んでいた僕に気付いたのは、こんな風に赤い夕暮れ時だったな。

 また考え事に戻ろうとしていると、ふいにオシッコがしたくなった。そう言えば朝からパソコンをいじっていたんだっけ。

 トイレで用を済ませていると、何かが聞こえてきた。

 無闇に不安感を掻き立てる音が外で響いている。

 僕はトイレを出て、居間の窓から身を乗り出した。

 細い雲が縞模様を作る夕さりの空に、聞き覚えのあるサイレンが轟いていた。

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 続く…… ↓

http://niwaka151.hatenablog.com/entry/2015/12/03/210751