NIWAKAな綴り士

危険なモノ 奇妙なモノ そういったことに共感し思いついたことを綴ります

2016-02-07から1日間の記事一覧

ACT Ⅲ   天竺鼠:ギニーピッグ ―03―

希一達は豊富にある食料にほとんど口を付けなかった。 というよりは喉を通らなかった。 世界の終わりを見たあの日、 荘輔がドアフォンの音量をゼロにしてインターフォンを鳴らなくしたものの 相変わらずノックだけは続いた。 籠城を始めて三日三晩その音に悩…