NIWAKAな綴り士

危険なモノ 奇妙なモノ そういったことに共感し思いついたことを綴ります

2016-01-11から1日間の記事一覧

ACT Ⅱ   始まり ―08―

自宅が目に入った途端、 焦りが足にきた希一の歩幅は大きくなった。 それは荘輔もいっしょのようで、 周囲よりもマンションを眺めることに注意が傾いている。 残り三つの十字路を越えれば安全地帯に逃げ込める。 そう気が緩んだとき、希一の耳が物音を拾った…