NIWAKAな綴り士

危険なモノ 奇妙なモノ そういったことに共感し思いついたことを綴ります

2016-01-07から1日間の記事一覧

ACT Ⅱ   始まり ―07―

連中二人の息づかいまで耳が拾い始めた瞬間――。 ドカッ! 砂袋を殴りつけたような衝撃音と共に、 少年の一人が棒が倒れるように床に突っ伏した。 よく見えるようになった背中はジャージが張り付いていて、 肩甲骨辺りが不自然に窪んでいる。 「何やってんの…